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小野田 智(オノダサトシ)
日本でWebデザイナーとして活動後、英語習得のために渡豪。18ヶ月の修行期間を経て帰国後、Web業界に復帰、某社にてデザイナーとして勤務中。
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アクシデント
僕らは4/6にメルボルンを電車で発ち、アデレード経由でアリススプリングに向かう予定でした。
メルボルンでの最後の晩餐(とっても美味い本物の日本食)を終え、2日間の電車旅行に備えるための買物も急いでしました。十分な食料を得た頃にはそろそろ駅に向かってもいい時間帯、全てが順調に進んでいるよう。
駅に向かうトラムの中で僕は興奮しながら電車のチケットを取り出します。
「よし、これからこの電車に乗るんだよね、ぁぅっ!? 何かが、何かがおかしい」
そのチケットには「4/6 21:00 メルボルン発」と書かれているはず。僕らは2月から入念に旅行計画を立てていたのだから間違いない。
しかし、そこには確かに「4/6 07:00 メルボルン発」と書かれていたのです。
もう、電車、行っちゃってるぢゃない!
実際、僕らが計画を立てるときに使った時刻表は3月末まで有効のものだったらしく、チケットにはキッチリ印字されていたのにも関らず、全く気づかずにやり過ごしていたようです。
一緒に旅をしていた友人も、僕も前もって確認していないなんて…。
もう1人の友人が「Scatter Brains(うっかりさん達)」と僕らを命名してました。
あまりにもくだらなすぎる出来事にみんな笑いが止まらない。
不幸中の幸いか、電車の速度はかなり遅いのです。だから翌日、飛行機を利用すればアデレードで電車に追いつけるはず。すぐにインターネットを利用してエアチケットを予約しました。実際、そのチケットはそんなに高価ではなく、ひとり頭$100くらい。その代わり、シティからかなり離れたところにある空港を使用しなければいけないのですが(メルボルンには国内便の空港がふたつあります)とにかく、最悪の事態は免れたし、たったの2時間のフライトでアデレードに着いてしまうのです。12時間の電車旅行よりも快適なのかもしれません。
しかし、ここで「めでたし、めでたし」となるわけではありません。
翌日、僕らは10:30に駅集合ということになってました。そこからシャトルバスを利用して空港に向かいます。翌朝、僕は友人からの電話で目が覚めました。携帯の時計は8:30と表示されています。
何故か彼女は「大丈夫?」と。
うん、ここから駅までなら1時間くらいだから…、うわぁっ、なんか大丈夫じゃないかも。
その時、僕の携帯の時計はパース時間になっていたのです。それってつまりメルボルン時間で10:30。そういえば、5:30くらいに(パース時間ですが)1度目がさめた気がしなくもない。
シャトルバスは11:15に駅を発ちます、それに乗り遅れると$80位払ってタクシーに乗る羽目になってしまうのです。僕はその時伯母の家にいたのですが、幸運なことに、いとこが最寄り駅まで車で乗せていってくれることになりました。これならきっとシャトルバスが駅を出る前には辿り着けたでしょう、また妙なことをしなければ…。
下ろしてもらった駅からシャトルバスの駅まではタクシーを使うことにしました。そして、タクシーに乗ってから数分後、えっと、何かが足りない…。どうやら手帳を置いてきてしまった模様です。その中にはパスポートとかクレジットカードとか重要なものが諸々含まれているのに!
これで1度家に戻らなくてはいけなくなりました。
次の問題は、家の鍵です。もう必要ないと思い鍵は持って来なかったのに、案の定、誰もいない家。いとこが帰ってくるまで家の前で待つ羽目になってしまったのです。
ハイ、チェックメイト。
シャトルバスを逃しただけではなく、飛行機そのものまでアウトです。
唯一の救いは、アリススプリングスまで飛ばなくてはいけないかと恐れていたところで、まだカンタスのやっているアデレード行きの便があったこと。それでも一枚$200くらいするわけですが。もちろん、友人の分も払いましたとも。
まぁ、とにかく、大量の笑いと悲しみを引き連れて、僕らは無事にアデレードに辿り着き、次の目的地であるアリススプリングス行きの電車に乗れたわけです。





